フレームに塗装やコーティングを行う手順と注意すべき点
自分だけのオリジナルのハーレーを作るためにカスタムをするライダーはたくさんいますが、手を加える部分というとタンクやシートなどのパーツが一般的です。しかし、ハーレーをこよなく愛する上級ライダーは、目に見えるパーツだけでなくフレームのような細かい部分にもこだわりを持っています。
とはいえ、車と違ってボディの面積が少なく金属のパーツが多く使用されているバイクの場合には、通常のワックス掛けでは思うような効果を発揮することができません。そこで最適となるのがガラスコーティングです。無機質に分類されるガラスは環境に左右されることもなく、高い持続効果が期待できるのが特徴になります。
コーティング作業で最初に行うのが洗車作業です。走行によって付着したゴミや使用に伴う油汚れを落としておくことが仕上がりの良さに繋がります。全体をよく見まわしてブラシなどを使って細かい溝の汚れもしっかりと落とすことがポイントです。洗車に汚れ落としが終わったらフレームについた水分を取り除きます。乾いた布による手作業でも問題ありませんが、効率よく作業を終わらせるのであればエアブローで飛ばしてしまうのが最適です。
長年の使用によってこびりついた頑固な汚れなど洗車で落とせない部分は研磨作業が必要になります。
全ての下準備が終わったらここからが本格的なコーティング作業です。コーティングは専用の液剤を布に含ませてフレームを撫でるように塗布していくのが基本となります。全体にしっかりと塗り込んだら1時間程度そのままの状態にした後、再度柔らかい布で全体を吹きあげれば完了です。完全に乾くまで1日程度の時間が掛かるので、スプレーを使った塗装作業ができるのは翌日以降になります。